真 もわ爛漫

しゃーら、しゃーらしゃーら

私は(お花に)水を差す係なので。

池田信夫、金融庁の処分内容も読まずに木村剛を擁護: やまもといちろうBLOG(ブログ)

池田ののぶおっち批判であります。隊長の勝ちだね。何も知らないけど

池田ののぶおっちは経済学批判に関しては割と正しいこと言ってることが多い気はするんですよ。あの人の書いた使える100冊って本は全部がそうとは言わないけど大方すごく良い本が揃ってる。なんでかっていうと、多分あの人がその参照先の本を書いてないから、という話になるかもしれないですけどw

macroeconomics, 6ed とか、まだ頭しか読んでないですけど「これはすごいかも」と思う書き出しです。

色々まずいなー、と個人的に思うのは、まぁあれなんです。ええと、だんこの人と基本的には同じ、いや違うけど、自分の専門分野以外に経済学の知見だけで挑もうとするところなんですかね。なんか分野外の勉強があまりにも足りない。

経済学的に変ってのは、別にMBAとかでもやるときゃやるんですよ。というのも、マーケティングとかの部門じゃ、別に経済学的な便益を測るためのツールはツールの内の一つでしかない。人がどう思うか、人がどう感じるかって部分がより重要で、それの便益に関する関数は経済学者の得意とするところじゃぁないんですよね。

あれです。経済人を何十年も使い続けてきた学派なんすよ、つまり。

それでも仕方ないよね。だって経済学自体は実験出来ないところで過去データから、無限にあるパラメータの1つ以外全部固定にして「こんな感じだぜ」って言うくらいしか評価基準が確立しずらくて、にも関わらず石油ショックみたいな事態が今起きない(最近でも石油価格は当時水準くらいには十分上がってたのでした)のは、経済学の集大成の中央銀行って仕組みがあるからなんです。ぶっちゃけ、ITインフラより地味だよ、あの仕事は。土方とか言ってるレベルじゃない

んまぁ、そういう挟持を何十倍も拡大すると「Hey, 俺のツールは世界一だぜ」っていう感じになっちゃて、分野外に手をだして相手の土俵で不評を買うし、主張も的ハズレで相互に不愉快な事態になるんじゃないかなー、なんてね。

電波オークションあたりの話はいいんですが、ADSLと光の性質の差もよく分かってない感じなので、そうすると結構辛い。でもそれらの違いは現場に近かった人じゃないときょうび理解しずらいです。ちなみにADSLですが、電話線がドアにこすられてちょっとけずれて、そのせいで実家のネットワークが妙に不安定になって、NTTにクレームつけたら自分ちが悪くてしょんぼりみたいなことを私も経験したことがあります。く、サポートセンターでは最初の方でチェックするポイントなんだよ!

光なら、ま、繋がらないで終わるんですけどねー。

そういう感じで考えてくと、白川総裁のバランス感は実務に携わる経済学っぽい日本人としては破格のパワーを持ってます。『現代の金融政策』はトレーニングを積んでないで読むと大変ですが名著です。実際のところ、彼がずっと勤めてる日本銀行は世界でも2位かそこらくらいの信用度があるんだって読みました。こんなに全体見通してる人が総裁やってんのに、政治がぐらぐら揺れてる国ってのはちょっと悲しいとは思いますね。

話を戻していけだっちの人のことに戻しますけど、まぁなんというか人の話をちゃんとは聞いてくれる感じがしない人なので、もうネット上でファイアーをくらいまくるのは仕方ない運命かな、とは思ってます。誰か彼との間にアダプタ (デザインパターン的に) をかましてあげて、彼を白川総裁なみの英雄に見せかけさせてあげてください。

というか、なんであの人大人気ないのかなー……?