真 もわ爛漫

しゃーら、しゃーらしゃーら

まぁ日本の大学の教育って基本ザルだよねぇ

http://business.nikkeibp.co.jp/article/manage/20100924/216349/

「例外的に」そこそこまともな学部にいたので、逆に上記のような事情を良く分かる部分もあり、一方私がいた場所でさえ、学生にすら「微妙」と思われる教員とかいるわけで。脳科学はどうなった

単に勉強してない人間を落とすって意味では、私がいた大学は、割とそういうことをよくやってた。でも正直、その人が進む進路とあんまり密にリンクした感じじゃぁなかった。ドイツ語で成績が悪いと理工学の学業に響くって時代ではそうはない一方、英語の授業は割にしぇーくすぴあ (血の一滴ももってってはいけない!) であり、理工学のディスカッションみたいな必要なスキルは育ててくれない。数少ない理工系に役立つ英語の授業は…先生がコンピュータ科学をとてもとても見下してた。まったく効果がないとは言わないけど、正直効率は悪いしモチベーションも下がる。

学歴ロンダの話はもっと身近で、正直「落とせ」という感じの人が情けで通っちゃってて、しかもそれが博士の学位だったりしちゃって、もうなんでですかねそれ、ということもあり、海外のエンジニアの記事にたまに散見される「doctorになれるほど根気よく研究出来ないからエンジニアになっちゃったてへっ」みたいな主張を見る(で、その人はエンジニア界隈で有能ということで有名だったりする)と、あのなんちゃって修士博士どもはなんという背徳行為をしてるんだろうね金返せって感じを何度もします。いや別に私の金じゃないんでいいんですが。

修士博士のモチベーションのむらは本当に酷かった。やる気のある人はふつーに世界に名前が通る感じだったりしてそりゃよろしいことなんだけど、やる気ない方の下方向振れ幅が常識の範囲を越えてる。なんか「いてごめんなさい」とか言いやがるわけですが、黙って辞めろって感じでした。最悪のケースではやめさせられたようですが、常にそうなったわけでもない

ただ一方で、「だから修士行くの時間の無駄」ってのも、個人的にはないんですよね。私の場合、社会で普通に会得できない類のスキルは大体修士に行ってからふとしたきっかけとかで得ているものです。今海外にいるのも元をたどれば修士時代に海外の展示の行ったからで、それがなかったら次のステップへの準備が出来ていたとは思えませんし。もっともそれがあっても準備不足だったんですが。

あーつまり、確かに全体的に腐ってるんですが、一部のりんごが腐ってても全体腐ってなければなんとかなっちゃうんですよね。その腐らなかったりんごってのはそこにいなくても売れ行きにそれほど悪影響はない一方、組織の後ろ盾とか、あとはなんだ、めったにいない他のよろしいりんご探しでそこにいるんであって、少々腐ったりんごさんがいてもなんとかなる、と。腐った方だけみて「ほーらみろ」みたいな人は実はそこにいなくても腐っちゃったりそもそも小粒で味がないのにえばってたりするだけだったりするので、簡単に「そんなアホな学生ばっかりでいやーねー日本の修士博士」とはならんのですね。というか、特に優秀な人は、腐ってる状況を分かっていても選んでそこにいます。そういうタイプの人を見るとまさかの不可逆反応が起きて、腐ってたはずのりんごが金ぴかになったりもします。いやいや教育ってのは平均値や良くあるストーリーでは測れないのですよ。

個人的に有効だと想像してるパターンは2・3年社会人としてエンジニアとかやってた人を一旦完全に社会から引き上げさせてあの学部学科に送るパターンだと思いますけど、果たして現実に機能するかは分かりません。ただ理屈の上では結構意味がありそうな気はします。モチベーションの高低について言えば社会人の方が高く、純粋な知的体力という意味では素の学生の方が強く、危機感という意味では社会人の方が強く、実務にこだわらない基礎的側面の学習能力では素の学生の方が強く、と。相乗効果がありそうな気もします。本来の良い面が生き残るかどうかは別ですけどね。

#ただねー、社会人から学部学科に来る人って必ずしも平均的な分布してないんですよ。モチベーションが高い人ってそんなに日本の大学に戻りたがらないかもしれない。社会人として働けない人が逃げてくるってケースもありますし。

いいからあの博士は阻止だ!死守ー!

「それなのにどうして、日本の車や家電製品はあんなに優秀なんですか?」

確かにこれは知りたい。