真 もわ爛漫

しゃーら、しゃーらしゃーら

シルク・ドゥ・ソレイユ のサーカス3つについての個人的な感想

そもそもサーカスと言っていいのか超不安なんですが、まぁとりあえず。

Ka (カー)

アニメやアクション映画でありそうなシーンを生で演出しようとするとどうなるか、みたいな。サーカスを見せるためのシーン構成、というよりは、シーンを見せるためのサーカス、という感じがした。もっとも、バトン(ネコミミ)とかはバトンありきなんだけど。

見ているときにそれが「サーカス」だということを最後まで思いつかなかったことからして、何か普通のサーカスではない気がする。

色で表現すると、赤、か。ステージが最初から赤いからなんだけど。

総合で一番私の趣味に合った。後述。

Zumanity (ズマニティ)

別々のカップル専用席から男女を引っ張ってきてステージ上で絡ませてみたり、水槽の中で百合なナニカが炸裂したり、ハイソとスカートとビキニ(あるいは下着?)の姉ちゃんがフラフープまわしながら飛んだりする。サーカスっぽい部分もありつつ、基本的には割と下ネタなショー。

エロを理解しつつ楽しめる人なら楽しめる。英語がそれなりに堪能な方がより楽しめたような気がする。

色で表現すると黒。単にステージが暗かったからなんだけど。後、深夜にこっそりエロい番組見てるときの「黒」

O (オー)

ぜんえーげいじゅつ的な要素を含んだサーカス。見た3つの中で唯一サーカスサーカスしていて「そーいやシルクってそういう集団だったよな……」と思い至った次第。舞台装置の巧妙さにも目を奪われる。

色で表現すると青。どでかいプールが中央にあるからなんだけど。ちなみにこのプールの仕掛けは単純にすごい。

個人的な評価

すごいサーカスを見るのならO、ストーリーとかキャラとかサーカスとかネコミミとか楽しみたいのならKa、エロいのが見たいのならZumanity、という感じで。ベクトルが全然別なので、個人的には上下差をつけにくい。さすがに「唯一つ選べ」と言われてZumanityは選ばないけど(笑

私が頭の中で思い浮かべていたような古典的なサーカスというのはなかった。サーカス的な部分を普通に前面に出しているOですら、全体的にはサーカスというよりはもう少し広く「芸術」という感じ。Kaに至っては見てるときの感情の起伏はアニメ見てるときと割と同じ、という。

Ka が個人的に一番面白かった、という点を拡大解釈すると、私って「サーカス」的要素にはあまり惚れ込まないんだろうなぁ、という。

アニメのストーリー展開をわざわざサーカス集団の提供するステージ上で期待するのでなければ、まぁOになるんじゃないかな。