真 もわ爛漫

しゃーら、しゃーらしゃーら

いっそ隔月発刊の「佐々木俊尚マガジン」とでもすれば?

404 Blog Not Found:書評 - 次世代ウェブ

特にbloggerにとって嬉しいのは、「こちら側」、すなわちWebページからは伺い知れない現場の生の声を丹念に拾っている事。Web2.0論は本棚にもWebページにもあふれていて、「こちら語」では「食傷ぎみ」、「あちら語」では「おなかいっぱい」の感もあるが、佐々木氏は常に「新鮮な食材」の確保につとめていて、きちんと食べ飽きないものになっている。現代のWebの論客の中で、佐々木氏ほど自分の役所をきちんと心得ている人もいないのではないだろうか。

まったくその通りだと思う。個人的には、この新鮮な食材とその食材の解説が個別にあれば包括的な「論」を展開する必要はない。

一方気になるのは、本のタイトルや帯が相変わらず微妙なことだ。「おなかいっぱい」感のある2.0腹に更に物を詰め込ませようとしているような微妙なタイトルが、佐々木氏の新書には多い気がする。キャッチー?うーん……。編集者がこの著者の価値を正しく理解してないんじゃ?とかんぐってしまう。……ぇ、本人が付けたのもしかして?

いっそ佐々木俊尚ブランドを前面に押し出して「佐々木俊尚」という本にして2ヶ月に一回発行とかあるいは不定期に発刊とかしたほうが個人的にはありがたいんですけど。