真 もわ爛漫

しゃーら、しゃーらしゃーら

大往生(白)と(黒)の違いと最近のケイブSTGの話

最近私も知ったんだけどね。

私が最近やっている怒首領蜂大往生PS2版はもともとアーケードSTG(ゲーセンのSTG)。
で、ゲーセンの大往生には2タイプあった。

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ブラックレーベルの方が後発で「簡単」になっているのがポイント。

以下の難易度表でも1周目も2周目も黒の方が簡単になっている。

STGの1COIN-ALL難易度表

#ただし「黒の一周目緋蜂あり」は例外。もともと白の「アリエナイ難易度の」二周目のラストに出てくる「トッテモアリエナイ難易度の」ラスボスを一周目にレベルダウンさせて出しましょう的意味合いなので、これを考慮しただけで白の一周(緋蜂は出てこない)より難しくなってしまう、という意味だ。

もう一度エッセンスだけ書くと

STGを良く出すケイブという会社は、大往生を二度出荷し、二回目の方の難易度を落とした。

これは、不思議なことだ。

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ここらへんの事情は Wikipedia が詳しい

怒首領蜂 - Wikipedia

難度とブラックレーベル
年々ライトユーザーの増えつづけるシューティングゲームにおいて、前作怒首領蜂とほぼ同水準の難度(1周目)は相対的に「現在では多くのユーザーにとっては高難度である」という現象を生み、 達人王以来のシューティングゲームの高難度という問題がここにおいてふたたび表面化した。
ケイブはこれに対し初期難度をやや落とし新モードを追加するなど細部を調整したバージョンアップ版「ブラックレーベル」を発表した。 流通量としてはブラックレーベルは少なく、それに対し通称「白版」と呼ばれる通常版の稼動するゲームセンターのほうが多い。
また、こののちのケイブ作品は、同程度の難度であるケツイ 〜絆地獄たち〜のインカム不振をへて、エスプガルーダ虫姫さま(いずれもインカム好調)と、より初期難度が時代に合わせて低下した間口の広いものとなった。

怒首領蜂大往生 -> エスプガルーダ -> 虫姫さま」というケイブSTGの流れの中で、最低ランクの難易度は「どんどん下がっている」のだ。1COIN-ALL難易度の方でもこれははっきりわかる

このあとエスプガルーダは2作目で高難易度化し、虫姫さまもモード別に難易度を変えるなどして既存プレイヤーの要求には対処し続けている。

でも基本的な事実は変わっていない

「難しいと初めての人がやってくんない(´・ω・`)」

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以前ケイブの収益がどこから来るかの話を書いたが、あの記事を「STGが良い収益源」だから「従来型ゲームの方が良い」という傍証に使おうとしている人もいた。だが、それはいかんだろうと思う。

むしろ「安定しながらも失速し続け、最後には消滅してしまう」というのが、アーケードSTGの未来であろう、と私は思う。

ケイブが最近やろうとして失敗していることに、STGの萌え路線との融合がある。ポイントは融合であって完全な萌え化でないというところだ。相変わらず弾ははえーし3面以降はやっぱり相変わらずただの覚えゲー。そういうのは変わっていない。でも間口をどうにか広げようとして、……棒読みでトンデモな事態になっている。

一方、なんちゃってSTGとして偶然別角度から成功してしまったゲームがある。東方だ。

東方は、どうやら既存のSTGプレイヤーには「すこぶる」評判が悪いようだが(というか周りの既存STGプレイヤーがみんなして否定的なコメントしかしないのは何かの作為ですか)、しかしSTG人口を増やせる可能性については十分に示せたと思う。

要するに東方が中途半端にSTGプレイヤーを増やしちゃったのは、間口広げてそのユーザを既存のSTGに繋げられなかった連中がまずかったという話に過ぎない。

もうひとつ、トリガーハート。私はやってないのでゲーム自体の難易度は知らないが、何よりあれは「スク水シュー」として一部で話題になった。……カラスも応援してあげてください(´・ω・`)

古いSTGが面白くないということはないだろうし、実際、私が修論で忙しいときの息抜きにケイブSTGを息止めながらやってられたのは面白かったからなわけで、だから過去のSTGがつまらないなどという話はしない。

だが一方、現実の流れに否定しても、その集団はゆーーっくりと消滅していき「面白いのに(´・ω・`)」という捨てセリフとともにゆったりと終身刑で死んでいくだけでもあるのだ。特に、萌えオタの流れと違ってSTG燃えの流れは過去のものとなりつつある。一度過去に置き去られた集団が再びメインストリームに返り咲きたいのなら、それには何らかの処置が必要だろうし、そういう処置をしなければいくらほざいたってSTGはすみっこで蹴飛ばされる小石として認識されるだろう。センスの良い人は過去のSTGを懐かしみつつ、死んだものとして認識しちゃってたりもする。

そもそも、STGが全盛を誇った時代と比べて、今はゲーム数が馬鹿のように増えているのだ。それぞれのゲームにやり込み魔が発生してPS版バイハザ2すら1時間半でナイフクリアとかやられている。

STGでいくら緋蜂があり得ないからって大した話題にならねーってのが実際のところだとも思う。

ふたり 1.5 の ULTRA は攻略されましたか?

でもそうであってもSTGが面白いと主張してユーザを獲得したいのなら、いっそおまいらで萌えに見せかけて大往生よりバランスがふっとんでるゲーム一つ作ってみろよ、とも思うのだな。どうやったってコンボ切れて蜂とれなくてハイパー撃った瞬間に地上砲台に蹂躙されちゃって「うわーんハイパーの意味ねーよ(っ´Д`)っ」とかあたふたさせてみせろよ、と。

それは私の仕事のような気がしてきた……

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話を単純化するため、他の同人STGについては紹介は行ないませんでした。知合いが作ってたりするのに不敬だね、俺。

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