真 もわ爛漫

しゃーら、しゃーらしゃーら

雑感: 私は日本で何がしたいんだろうねぇ

日本に帰るって話は何度もしていてたぶんブレが非常に少ない意見の一つなんじゃないかと思いますが、じゃぁそこで何をやるかってのには結構ブレがあります。起業ってのは確かにありえますが、大学に戻るのだって割と魅力はある。ああ、ただ本当は大学に戻って真面目になんかやるのならそこにあるスタンフォードとか考えるべきなんですけれど

日本に帰ることのデメリットって結構あるんですよね。ベイエリアの天候の方が日本の天候よりやりやすいし、英語はしょっちゅう使うこちらと違って日本ではどうやっても相当に偏った形でしか学べない。この2つは正直結構大きいなぁと。仮に最大2年あったとして、そこで満足できるほど流暢に話せるようになってさらにそれが日本に帰って劣化しないってのはちょっと期待出来ない気がします。

それに原発の話ではないですが、最近日本の成長自体とは特に関係ないことに皆様の思考の時間が取られているようで、私はそれが実に心配です。いや何が問題かって、それが重大だろうが悲劇だろうが、時間取られたらその分ツケ払うのは同じ人々です。本当に完全崩壊ということであれば一致団結のチカラの方がそういう「時間」のコストより上回って日本奇跡の復興みたいな感じになるかもしれませんが、現状中途半端に色々機能停止が起きて、意見はまとまらず、人々は互いに足を引っ張りあっているように見える。一部の行動が美徳であることが間違いないから、逆にその後に延々と広がってるわかりづらい砂利道に目が行ってしまうわけ。

で、そういう状況で日本に戻って何が良いのかっていう話をとくとくとすれば、たぶん「いやま、良いことなんてないんじゃない」という答えになる気がします。真剣に会話してて日本にメリットがあると信じられることをのたまう人が本気でおらず、贔屓目に見て「ま、経済が停滞してマイナスサムでもオレは勝つよ」と言っている人をよく見るのです。そんなところに自分が戻って自分にとって良い結果を得られるのか。

そういう状況では人々は沈没船のねずみであり、要は逃げることを正当と主張するに違いありません。逃げることの正当性について楽観する人というのは、結局盤面の上で踊れるその能力についての確信を持つということなのであって、盤面を支える人々の戦いを見てあわよくば加勢することではありません。彼らは「盤面の上を選んで渡り歩く」と正当化したくて仕方ないのでしょうが、しかし以前依然として飛んだ先もまたやはり価値観のレベルでは同じ盤面です。あるいは彼らの行動こそが盤面の一部なのだと主張するかもしれない。しかしその思想は環境に負担を強いるたぐいの主張者の常なる詭弁で、だから詭弁なのか真相なのかは最後まで分からない。実際に今自分が危惧しているのは、この危惧が正当な危惧なのかということについての疑念ではあって、だから本当の疑問は「盤面とは何か」にむしろ行き着くはずではありますけれど。

非常に深遠な思想によって、まず仮に盤面があるとして、それは多層であり、今見える盤面の例えば3段下の盤面をひっくり返せるのは絶対的な神でしかないといった諦観から、盤面の上で踊ることを選ぶ力強さがあればそれで良い、いやむしろそれこそ望むべき心性なのだと思いますが、なんだか足下の盤面すら支えようとせずに飛び回って喜んでるってのは、少なくとも何だか私としては文明的ではないなぁと思うのです。ここでのポイントは、究極の戦いに敗北した上での盤面での戦いを認めるという部分で、そこを軽くスキップ出来るのこそ現代的な楽観なのですが、それは仮にも短期間欝でつぶれかけてた私が通りたい道ではないのです。一度暗いところを見ると、そのようなものなどないと仮定して進むのは怖くて仕方がない。

なにを言ってるのかわからねーと思うが

私は、現代的な軽快な価値観というか自由を基盤とするタイプの「誰かが自分たちのためのお膳立てをしてくれるので無神経で良い」といったタイプの主張はなんというかあまり好きになれないような気がし、そしてその裏返しとしてどこにいても、分業や専門家の背後の基本的な構造を分解する衝動に駆られます。高校の時などはむしろそういった目的の背後の思想とかには相当無頓着に物事に邁進できた質だったと記憶しているのですが、何か、大学から今にかけての時期に決定的にそういった一般的な生活観を破壊する出来事があったのかもしれない。平たく言うと、普通のサラリーマンで毎日定時かそこらまで働いてそれでなんとか生きるというスタイルで30年くらい平気でいられるだろうと思ってたんですが、蓋を開けてみると3年で会社を辞める若者でした。アホですね

まぁここまでホント意味が分からない中、たぶんなんで日本に戻るという考えに至ってるのかについてはただの一言も書いてないような気がしつつ、雑感なんてそんなもんだよと言い捨てておしまい。