真 もわ爛漫

しゃーら、しゃーらしゃーら

狼と香辛料 読み終わった

といってもたぶん14巻とか読んでない気がする。コル嫌いなんだよ。

15, 16, 17が売ってたので買って読んだ。まぁ、よかったよかった、とにかく終わって。

最近新しいラノベを読むという機会がほとんどなく、一方昔々目をつけていたナイスな作品群 (『円環少女』『フルメタル・パニック』とか) が総じて終わっていく流れなので、必須ラノベ界隈とも距離が離れてきたなぁという気がする。もともと近かったわけじゃぜーんぜんないけどね。

最近の作品は殆ど触れることもない。そりゃぁ、アメリカで触れるのは大変さね。暇があればラノベ棚を一周するのが日課的だった渋谷勤務時代でさえレパートリーはほとんど増えなかったんだからね。

何が問題かって、仕事始めて以降、一度躓きはしたものの、基本的には仕事の方が面白いからで、仕事関連について考え事したり文献読んだり、あるいは仕事に関係した中で登場した古典作品を確認したりした方がずっと面白いからなんだと思うんだね。それは幸せなこと。

ただ、嗜好が変わったというのは不幸なことかもしれない。

狼と香辛料は、基本的にタダれた萌え系というよりもすこしばかりむかしむかしの金融系、特に中世前後の流通とかを調べているフシがあって参考になる部分があるのが支えになった。話の筋は超わかりやすいのだけど、どうやってその話の流れを持っていくのかのディテールが予想しづらくて良い。「太陽の金貨」でも終始そういう感じだったので良かった。ま、困ったらホロに吠えてもらうという水戸黄門的なお家芸はどうかと思うんだけど。

いつか経済関係の読み物で狼と香辛料から引用を引っ張ってくるものが出てくるに違いない。裁定取引的な。

最近のラノベでそういう本筋に変化球を入れられるものがどれだけあるかは謎。単純に、把握してない。変化球であればなんでもいいわけでもないからねぇ。あまりの変化球具合に読者置いてきぼりの作品というのは結構ある。正直『狼と香辛料』も危ない境界線を渡ってるように見えることがあった。

最後はイマイチかなぁなんて思ったりもしたけど、まぁいいか。個人的にはロレンス死後の話とかがあると嬉しかったんだけど。

全く関係ないけど一時期超はまったはずのセイバーJは最終巻を読んでいないのです。(関係ないとか言いながらエピローグ的なギミックは同じにならざるを得ないって意味で同じ)