真 もわ爛漫

しゃーら、しゃーらしゃーら

おーけすとら!

はにゅー「昨日は楽しかったのです♪」
なみ「最近音楽とかサーカスとかあんまり見に行ったりする機会なかったもんね」
はにゅー「私はここに来てからはじめてなのですー」
なみ「あれ、そうだっけ。シルク・ドゥ・ソレイユは?」
はにゅー「多分私が来る前じゃないでしょうか。記録には残ってますけど僕は覚えてないのです」
なみ「じゃー次も楽しみに…ってあれ?」
はにゅー「はぅ?あぅあぅ、バーボンハウスの人が疲れきってるのです。。。」
???「なんでこう、オーケストラっつーのは。。。」
なみ「嫌いでしたっけ、ししょー?」
???「ああも何曲もやるもんかねぇ。1曲でもつらいというのに」
なみ「いやなら寝ればいいじゃないですか」
???「違う。俺が言いたいのは、なぜ3曲も4曲も全力の戦いを続けなければならないのかだ」
なみ「ししょー。。。変態さん?」
はにゅー「なのです」
???「お前らは分かってねぇ。いいか、音楽鑑賞、というよりものを鑑賞するというのは、それだけで一つの戦いが行われるということだ
なみ「ししょー。。。変態さん?
はにゅー「
???「ちげーってんだろ。いいか、こちらは聞く側、あるいは見る側だ。まず、演奏者から攻撃される
はにゅー「こ、攻撃。。。」
???「鑑賞者は、その攻撃の隙を探す。徹、底、的にだ。弾き間違い、楽器間の明らかな音のずれ、その他不快に思えるものをとにかく探す。そして、ある程度以上の『ダメ出し』が出て演奏として価値がないと判定したとき、鑑賞者は勝利する」
なみ「しょ、勝利。。。」
???「しかし、だ。鑑賞者は本当は敗北されたいがために来ている。徹底的なあらさがしをしても落ち度がなく、そして演奏が見事であると言わざるを得ないとき、鑑賞者は敗北し、そして最高の満足を得る。それが本来のえ」
なみ「はにゅーちゃん、どの曲が良かった?」
はにゅー「えーと、パンフレットによるとチャイコフスキーの『交響曲第5番ホ短調 Op.64』というのが綺麗だったのです」
???「聞けぃ愚民供
なみ「ぇー、師匠、音楽鑑賞にまで戦いとかそういうの持ち込まないでくださいよ。音ゲーやりすぎですよ」
はにゅー「なのです」
???「むぅ。俺は至って普通の意見を」
なみ「絶対普通じゃない」
はにゅー「なのです」
???「ぐぅ」
なみ「ぐぅの音も出させない」
はにゅう「うぐぅ!」
???「。。。(小石を蹴りながら去る)」
なみ「もー、師匠は何でもかんでも戦う話にしちゃうからなー。。。でどんなところが良かった?」
はにゅー「安心して聞けました♪」
なみ「……」
はにゅー「……」
なみ「……何気に、酷いこと言ってない?」
はにゅー「あぅ?」
なみ「『他は安心して聞けませんでした』という意味に聞こえるよ」
はにゅー「あぅあぅ。そういう意味ではないのですが、なんというか、例えばチェロきょうそうきょくというのがあったと思うのですが」
なみ「えーと、ドボルザークのってドボルジャークになってる。あれ?私たちが習ったときはっていいか。その人の『チェロ協奏曲ロ短調 Op.104』かな」
はにゅー「そのチェロの方の演奏が失敗をたくさんしてるように聞こえてがくがくして安心して聞けなかったのです
なみ「……すっごい批判だぁ。あーでも、、、ちょっと高い音引くところで失敗してたような、気もする」
はにゅー「音が、ちょびっとなのですが、ずれてる部分もあった気がするのです」
なみ「はにゅーちゃん、絶対音感?」
はにゅー「???なんなのですか?絶対???領域???」
なみ「いや。。。というか実際には同じ耳と音感で聞いてるはずだから私もそう思うべきなのかなぁ。でも、あめちゃんは確か相対音感しか持ってなかったような。というか音楽に関してはしろうt」
???「素人であるが故に、何を言っても許される。素人であることを認めてさえいれば
はにゅー「わー!!」
なみ「しっし、だよ。ニフラム!」
???「目がー、目がー(どっかに去る)」
はにゅー「びっくりしたのです!」
なみ「脳内妄想にいる場所なんて意味ないからねー。んで、ずれてたと。」
はにゅー「なのです」
なみ「1曲目は?」
はにゅー「笛の人のお二人の演奏がズレズレだったのです。ばいおりんさんとかはがんばってたのに」
なみ「はにゅーちゃん、何気に批判屋さん?」
はにゅー「あぅあぅあぅあぅ。そうじゃないのです。。。」
なみ「んー。私は、うーん。。。まぁいいか」
はにゅー「ところで、なみさんの感想を聞きたいのです♪」
なみ「寝てたよ」
はにゅー「人のこととやかく言う前にちゃんと聞きやがれこの外ハネ!
なみ「ダンタリアンさーん、はにゅーちゃんを返してー」
はにゅー「…は!すみませんなのです。。。」
なみ「いや、寝てたのが悪い。。。の?」
はにゅー「いや、疑問形で来られましても」
なみ「そうだね。うん、長くなったから終わりにしよう。はにゅーちゃん、何か言いたいことある?」
はにゅー「うーん、そうですねぇ。。。あ、そういえば聞いてたときに思ったのですが、一度、ぼれろという曲を生の演奏で聞いてみたいのです」
なみ「ラヴェルさんのかな」
はにゅー「てんてけけてんてけけてててててて、というリズムのやつなのです」
なみ「多分それだ」
はにゅー「もわもわさんの脳内データベースを探ってるときによさそうだったのがその曲だったのです。他はゲームの音楽ばっかりなのです」
なみ「ボレロって、確かにあめちゃんも生では聞いたことない、かな?」
はにゅー「じゃぁ、どこかに聞きに行くのですよ♪」
なみ「でも機会、あるかなぁ」

ねーよ。