真 もわ爛漫

しゃーら、しゃーらしゃーら

エロ漫画がないと表現のどうのが問題になりそうな例

http://www.amazon.co.jp/gp/product/4048689215/

統計上の事実かどうかはともかくここ数年顕著に見られるコミカライズの微妙な豊作具合にはエロ漫画上がりのレベルの高い漫画家が多数輩出されてるという事実があると思う。

もっとも、見たり描いたりする層が双方似ており、小梅けいと北斗の拳を描くことは出来ないので必ずしも全体の底上げということにはならんのだが、花粉とかがない状態でこの作家の描く力量みたいなもんを測れたかというと何かあんまりそういう気がしない。

エロにしろ非エロにしろ、ある一定ライン以上は創意工夫の話が色濃く、エロについて単にヤッてれば売れるというもんでもない。大体サラリーマンがコンビニで買う系統のとじ込み雑誌はどいつもこいつもヤッてるわけだけど売れてる作家が多いかというとそうでもなく、エロじゃない (というとホロは当初まっぱなので微妙なんだが) 方で原作のテンション維持出来るかどうかはさらに描きこまれないと良く分からん。エロじゃなかったら買わないから始まってエロじゃなくても買うっていう「マーケティング」が自然になされているという見方は出来ないもんか。

ニッチの急増で最近登竜門的な性格のものが顕著に影響力を下げてるという気がするなか、人海戦術で爆死する人も多数いるなかで割に描ける人材を引っ張ってこれる業界の一つがエロなんじゃないかと、数ヶ月前には思ってた。なんで昔かっつーともうアメリカなのでそんなの読んでないからなんだけど。

そういう裾野は下衆で存続するに値しないという意見はまぁあり、そういう考えもあるのだけど、現実受け入れられるための仕組みについて背後に蠢いている実態がわかってない状態で良い悪いというのを考えるのは早急だし大体前から早急だった。

あいにくエロの副作用、健全でないものの副作用は日本では大層計測しづらく、犯罪者数が増えているわけでもない状態で一方的な決め付けは結構面倒な事態を引き起こすなぁと。欧米との比較すんならそれ以前にアメリカではグラビアという中途半端な枠組みはなくて全部子供に見せちゃいけないもんだという認識がされる状態を放置していて何言ってんの、と思ったりする。比較しようにもサブカルの層の成長が何十年も前からまるで違っている状態で、今気になるからどうのという風に言うのは結構本末転倒って気がする。

いやまぁそれでも滅びてもいいんですけどね。一つ気になるのは条例制定されると間違いなくビッグサイトからコミケが追い出され、それはそのなかでほそぼそとやっていた仏像同好会には大層不都合なことだろうってことです。後東方。東方、エロ多いけどね。ゆめごばさーん

追記:まぁちなみにニッチ発掘という意味ではすでに代替としてpixivみたいなのも出てきていて、後はどう良心的な発掘者がそこから裾野を広げるかという問題にもなり、エロが廃止されたら多分pixiv発のスターが増えるんじゃねーかとかどうでもいいことも思いついた。ちなみにpixiv本体は良心的ではないというのがもっぱらの噂でありんす