真 もわ爛漫

しゃーら、しゃーらしゃーら

そのに

はてなブックマーク - 表すべきデータの意味 - 真 もわ爛漫

結論が、グラフの外観と一致しない場合、結論じゃなくてグラフを修正するメソッド。

全くその通りである。ただしそれは普通のことではないかと思う。

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1%が誤差であるときと誤差でないときがあるとき、グラフはそのデータにおいて1%がどちらの意味での1%なのかを教えてくれない。その1%がどちらなのかを「正しく」主張するのは、表現者の責任だ。

結局「データの見せ方」という面で、表現者の良心というか意図のバイアスがかかるのは避けられない。データを省略やバイアスをかけずにそのまま見せて「ほら、差がない」と見せるとき、その人は重要な、しかしわずかな差を隠したいかもしれないのだ。一方、本当に差がないことに意味があるときもある。どちらなのかは、表現者が判断してグラフ上に見せてやるしかない。

グラフのどこかを強調すること自体が不当なのではなく、誤ったところを強調していることが問題なんである。

ところで最初のデータに戻るが、これは変化がないところに意味のあるデータだったのだろうか、変化があるところに意味のあるデータだったのだろうか。元記事の浩光氏はその点については言及していないし、私はデータそのものに対しては全く知識がないのでその部分の判定が出来ない。

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目の前のデータが「変化に意味のあるデータ」なのか「変化のないことに意味のあるデータ」なのかが分からないとき、グラフの変形に過剰に恐怖心を抱くのが読者、視聴者の心理であろう。そして、実態以上に変化して見えることを恐れるのも人の心理なのではないかと思う。今回の問題の源泉はそこにあるのであって、NHKがグラフを変形したということ自体に問題を見出すことに、消費者心理の素直な発露であるという以上の意味はない気がする。

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参考: http://totoro.ws/blog/archives/004234.html

テレビは言いたいことは必要(だとおもう)以上にはっきり見せないといけないのだ。

それは分かるんですが「NHKの言いたいことは正しいことです。それを信用してください><」と言われても今は誰も信用しないってのが背後にある問題なのでは。