真 もわ爛漫

しゃーら、しゃーらしゃーら

英語の勉強についてあれこれ考えてみる

夢の中で上司に怒られるという散々な目にあったんですが、しかし良く考えると上司は英語で喋っていたという。それは喜ぶべきなのか忌むべきなのか。

これまで結構いろいろな方法で英語を勉強してきていて、結局なにが効いたか効かなかったかについては良く分からんのですが、まぁ列挙してみて読んでる人が試せるものがあれば良いかなぁと思い書いてみることにします。

  • NHKのラジオ英会話 (ビジネス英会話)
  • 英検
  • TOEIC
  • 受験の参考書
  • 大学の教科書
  • 大学の授業でやったディクテーション (確かCNNか何か)
  • Amazon CAPTCHA
  • CNNのポッドキャストiPod nano (古) に入れて出勤の時に聞く
  • 英会話教室
  • 英語の技術書とか読み物とか読む (Freakonomicsとか)
  • アメリカ出張 (2ヶ月半とか、2週間とか)
  • 英語圏の研究会で発表
  • アニメの英語版を見る。たまにディクテーション的なことやる
  • Amazon CAPTCHA みたいなのを何度も聞く
  • 英語で論文書く
  • 仲間内で英語喋ってみる
  • アメリカの映画館で映画見る
  • Apple TVで何か見る
  • デイビッドセイン

まず結論として、日本で足りないと思われるのは目の前に英語しか喋れない人がいたときに必死で言葉を絞り出すことですかね、と。上のリストでも「英語圏の研究会で発表」の特に質疑応答部分であるとか、後はたんに出張であるとかの部分が一番伸びる素地を作ったような気がします。だから、大学の研究室にいる人においてはとりあえず海外で発表するとかそういうのを目指すのが良いです。あれほど手軽な方法はいま振り返れば無かった。

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さて、上のを眺めながら雑感を。

英会話はあって困ることはないんですが、相手と本気でコミュニケーションを取るものではないので、補助以上には効果が無い。何か表現上で困ることがあったときとかに徹底して聞ける数少ない機会であるということを考えれば、その反対により容赦ない英語の応酬があるべきなんです。つまり免許を取りに行って無愛想な窓口と必死の押し問答をするという類の。

スピーキングの前にリスニングを、という考えを私も結構持ってたんですが、振り返ってみると、リスニング単体だけで伸ばすのは意外に効果が薄いです。何がまずいかというと、リスニングの後にその理解度を評価出来ないことが多いから。会話が大方において群を抜いて優れているのは、リスニングをやったかどうかではなく、実際に内容を出来たかどうかについて容赦の無い基準をつきつけられるからです。

じゃぁ、リスニングオンリーで全くだめかというとそうでもない。何某か評価基準がないとダメですが、逆に何かしら「どのくらい聞けたか」を測る方法があればよいわけです。後は、「どのような英語を学ぶか」も重要。クリアに聞き取れるCD音声の奴、例えばTOEICの問題集的な奴は、ある一定時期を過ぎたら意味が無いような気がします。若干ノイズまじりのラジオを車走らせながら聞いてる方が、良い面が多々ある。

「耳を慣らすために分からなくても聞く」というのは悪くないんですが、経験上それほど伸びません。CNNのポッドキャストをだらだら聞いてるのは実はそんなに効果なかったかなぁと思います。圧倒的に意味があると思われるのは、机の前に座ってディクテーション、もしくはせめて大意把握です。出来れば元となるスクリプトがあって、分からなかった部分が実際どういう文だったのかが分かると良い。すると、昔のCNNの内容にテキストがついたCDとか、オバマの演説とかは、比較的手頃にこの類の用途を満たせることが分かります。

あと、個人的に楽に出来て比較的良かったと思うのはこの中では「えいご漬け」かなぁと。基本的にディクテーションソフトなんですが、ゲーム的な遊びの要素が若干入っているので少しアクセントになります。毎日の記録もつきますし。

だらだら聞くのであれば聞くのでもいいんですが、何を喋ってるのか分からない状態を脱却できるのが重要なんで、せめて大意を把握する努力を放棄しないようにしたいところ。ええと、書けば当たり前のようですが、大体半年とかそこら同じことやってると案外聞いていることそれ自体に陶酔しちまって内容聞けなくても放置みたいな状況になりがちなんです。何が起こったのかを説明出来る必要がある。出来れば英語で説明してみると良いかもしれません。

本当はアメリカのドラマとかを見るのがこの用途には一番良いと思うんですが、あいにく私がそういうのだいっきらいという問題がありまして、私はアニメの英語吹き替えを聞いてます。

アニメの英語吹き替えの問題は、口に合わせていたりその場のアニメ的雰囲気を保つためいつも自然とは限らないこと、声がお気に入りでないと破綻すること、サポートとなる字幕が全然吹き替え本体と違うこと、など多々あります。ただ利点として趣味との架け橋になるというのが人によってはたいそう大きいでしょう。あと、決定的に安い。定評のあるものをうまくピックアップ出来れば、24話30ドルでめくるめく英語レッスンなわけです。恐ろしい。まぁ安いので、実はそんなに品質を気にすることはない、という意見もあります。

アニメで行こうという場合には、少し前の作品で見逃したような類のシリーズを拾うのがお勧めです。多少声がおかしいのはスルーするか、あるいは諦めて日本語に切り替えるか。

参考までに比較的大丈夫くさいのをいくつか (以前にも少し書いた)。お勧め順

基本的に「最近」の「FUNIMATION」もしくはバンダイとかの大手の出してる類の作品群のはずれ率は低いと出ています。

この中だと吹き替えと字幕が一致しているガンスリはかなり安心感があります。つまり分からなくてもコンプレックスになりづらい。一方らきすたは徹底的にすべての希望をぶち壊す難易度なので注意。

ガンスリの問題点は話が暗いこと。私がなんでお勧めするかわかりやすい

私の一つのアドバンテージは受験英語を相当やったおかげで文法とかでピンとこないものがほとんどないことです。他の人がもし文法面で何か不安があるようなら、文法書を一回おさらいするのが良いと思います。合わせてこんなのを読んどくのが良い http://www.amazon.co.jp/gp/product/4140883464/mowanetjp-22

個人的には上の著者の新書類はだらだら読むにも良いし参考にもなるのでお勧めです。最近本出しすぎなので重複覚悟ですが、別に問題があるわけではない。

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最近、端緒として日本人だけでもいいから「英語しか喋っちゃダメ」空間を作ってそこで軽くプレゼント質疑応答をするのが現代流の英語勉強法だと思っています。実際、大学の時もふとした瞬間に英語しか喋れない状態になると、そのときに何か伸びるきっかけがたくさんあったもんで。典型的には、プレゼンしている人が英語の方が得意な留学生で、だからその回だけ授業が全部英語になるとかいう。

それにしても、ATNDのエントリが普通にある中で、その類のアイディアが自然と一般的にならないのはやや不思議です。ATNDでそれをやる一つのメリットは、興味本位で入ってきた人が知らない赤の他人である可能性が高く、一定の緊張感を得られるかもしれない、ということもありますのに。

日本人だけで集まることの問題は当然「奇形」の英語になりがちということですが、とりあえず英語オンリーのものを作って実際にやってみるのが良いでしょうね。期待としては英語ネイティブの人が一人二人そこに入ってきてもらえることですが、今の時点でそういうものを開いたとしてどうなるかは、謎。