真 もわ爛漫

しゃーら、しゃーらしゃーら

シレン6のBGMとゲームの音楽一般雑感

Twitterで作曲担当的な会社の人がポストしていて考え込んだことがあったので、思い出したついでにメモっとく。ディスる意図はないんだ。

シレン6のBGMが悪いとは思わないんだけど、2つ気になることがある

  • 印象に残らない
  • 「どこにいるのか」イマイチわからない

行き着くと「テーマ曲がぼやけた」というところに行く。これはシレン5もある意味全く同じかもしれない(気づいたのがシレン6だったというだけ)

「私の初代シレンに対するイメージが強すぎる」という指摘があるとすれば、それはその通り。

シレン初代について言うなら、例えばゲームの区切りで宿場に戻ると、初代の典型的な序奏が弦楽器で流れ始め、メインテーマ的なのが流れ始める

youtu.be

概ね非常に多くの場所で同じフレーズの変奏曲のような感じが続く。これはトルネコの大冒険のときから同じだ。ただし、階層が深くなると曲が重くなったりする。

シレン6について言えばこういう仕掛けは希薄で、どちらかといえば「こういうの、喜ぶでしょ?」みたいな、変奏の仕方を表面的に舐めるような曲の演出を感じる。

「表面的」と言うと悪いみたいだが、そこは半々だ。例えばモンハウの曲はこの「表面」はとても大事で、「一大事!!」みたいな雰囲気と、最近のシレン(初代は多分この装置はない)にある「部屋に敵がいなくなったら(≒いったん落ち着いたら)曲がフロアの通常曲に戻る」といったところは良い。

問題は、音楽からは「一貫してシレンを感じる」「シレンの現在いる位置を感じる」ことができない、ということなのかなと思う。

シレンを感じない」→印象に残らない

シレンの現在いる位置を感じない」→「どこにいるのか」イマイチわからない

極論「その結果として」、とぐろ島というのは単なるダンジョン置き場でしかなくて、裏真髄と無双以外をクリアした現状で思うのは「シナリオ要らないからダンジョンだけ出して。シレン5のおばさんダンジョン紹介みたいな作りで十分なの」と思ってしまったりする。チュートリアルとしては大事なんだけどね……(合成の壺と異種合成の説明はシレン5にもあるべきだとは思った)。

一見テーブルマウンテンの入口と同じ雰囲気のある後半戦の印象がとにかく薄味なことに当初「なんでだろう」と思った。曲がすべての要因ではないんだけど、進んでいくときにBGMの方で盛り上げるという趣旨がおそらく抜けているのは、無視できない要因かもしれない、と思った次第だ。

より一般的な文脈に持っていくと、絵面やシチュエーションにすごくエネルギーを持ってくるけど、ゲームの中での印象の一貫性を維持して補強する音楽の仕組みは最近だいぶ失われたと感じなくもない。

全然別の分野のゲームを挙げる。フロムの死にゲーも自分はきらいではないんだけど、例えばダークソウルのBGMをサントラで聞いたときに「?」となったのであった。何か、曲から想起させてゲーム体験を思い返すようなものがあんまりない。どっちかといえば効果音(篝火とか、新しいエリアに入ったときの鐘みたいな音とか)のほうがはるかに強い印象を形成してしまう。(書いていて思ったが、フロムのゲームでBGMが強すぎるとトラウマになる気もしないではないな……)

の一貫性は、音楽だけでなくてゲームコンテンツがある一定の分量で維持されていて、ユーザの導線がそれにしたがって順番に形成されていく場合に特に大事にはなる。オープンワールドで自由に動き回れる場合は、音楽と順序のあるゲーム内シーンの連動というのは作りづらい。そういうのもあって、概ね曲は場の雰囲気だけを表象する、過去の作品との関連付けを想起させる、といったものになる。

私自身はやってない作品も結構あるんだけど、任天堂のゲームはむしろこういうのには丁寧なのかも、と聞く限りでは思う。スプラのヒーローモードの曲調は少なくとも対戦時と雰囲気(というか曲ジャンル)を意識的に変えている。そういったことを通じてプレイヤーが想起するゲーム内のキャラの現在地が異なること、独特の印象を残すことに(一部か全部かはともかく)成功している。

以前と比べてゲーム内BGMが持つ性質が上述の通り変化している、という状況自体が「悪い」ことという認識まではないし、BGMに求めるものがこのレベルになると、おそらくは「音大に起因する英知」みたいのが自然と求められてしまうのではないかなとも思う。テーマ曲の同じフレーズを使いつつそれを場面に併せて変容させる芸当というのは古典的で個人的には好きだけど、とてもではないがカジュアルなオレオレ作曲、あるいは仕事上のパイプライン的な活動の中でできそうなイメージが(私には)沸かない。また、個人的にはFF13を最後に、そういう印象で心が盛り上がったゲームはない。

シレン6において、BGMの作りが変容してゲーム内の一貫性を維持できていないこと、またそこから、ここ最近のゲーム一般で、ゲームの作られ方も影響してか同様の問題がある、といった趣旨に近い何かを以上で述べた。この事象が昨今のゲームが消費されて浪費されることと何か関係があるか、よくわからないがよくわからないんじゃないか。

シレン6の普通の真髄クリア

 

(ふっとばされたのは盾です)

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上に書いた通りで「設計がクリア」というのが良くも悪くも私が経験してきたシレンのどのダンジョンとも違う気がする。これはこれで割り切りが良いんじゃないだろか。

Twitter見てると、真髄については賛否あるダンジョンというのは間違いないっぽい。私の思う表現でいうと、極論するとこのダンジョンのバランス調整は「挑戦」ではなく「接待」の文脈で整えられている感じがする。この使い勝手で復活の草が毒消し草より安い市場というのが自分には違和感がある。

ファンタジーはファンタジーなりに何らかの一貫した世界観クラスの思想があってほしい気がしていて、ゲームバランスのために店主がピエロやっている感じ。風来人……というそういうのが全部パロディ的に見えてきてしまう。ドラゴンボールにおける両津勘吉の登場である。

もちろん、そもそもで言うとゲームというのはそういうところは絶対にある。大体、誰も到達できないダンジョンの深層で店を広げるバカが、なんであんなに存在するのか、という話がある。つまりシレンは初代からずっと極論「茶番」なわけなんだけど、やはり茶番は茶番なりに、値付けにここまで忖度がある状態はふっしぎー、な気持ちになるんであった。

とはいえ、もうナンバリングだけで「6」なのであった。「難しければ良いよね」っていうのはもうシレンの世界でも違うとは思う。そういう素朴な思想の極限って、すでに裏白蛇の時点で一定以上やりきっちゃってるし、ガチンコ万歩もある意味そうだし、掛け軸裏99Fもそうだろうと。あるいはもう少し純粋なダンジョン設計のチャレンジの筋でもシレン5のレベル超過モンスター勢力とかそういう文脈で散々やっちゃっている。そこにきて、10年単位のブランクを空けてシレン6においてそっちに方向性を振ってたら絶対売れていないだろうし、販売数云々だけでなく「面白い」という感じも、なかなか多くの人にとって持てない作品になってたんじゃなかろか。

別の例だと、アクションで言えば1フレームしか許さない操作が楽しいってわけじゃなくて、むやみに難しいのが善でないのは、流石にここ数十年のコンピュータゲームの多々ある文脈の中で余裕で明らかになっちゃってるんだと思う。純粋にクリアギリギリで難しいという挑戦自体が既存のフォーマットでは相当やりきられちゃっていて開発におけるコスパもおそらくは全然良くない。裏白蛇とGAMBOLとケツイとグラ3のキューブ地帯と高橋名人の冒険島の8-3を直列繋ぎしたら多分すんごく難しいけど、そういうのは「楽しくない」で切り捨てて良いと思う。

一方でパチスロとガチャで麻薬的でいいのかっつったらそれはそれで違う方面で悩む。めんどくさいね人類。

そして、現代のゲームで「難しく面白い」はどこかしら「接待」に過ぎなくなってくる印象はある。そういうわけだから、真髄の難易度議論は不毛だ。

 

古いDAOコンを救うためにスクラッチ部分を分析した

記事としては正直ほぼ需要ないと思うんですが、単にチャレンジをしたかった

背景として、私IIDXのこの手のコントローラを最近2度買ってます

  • メルカリ経由で古いDAOコン(2012年くらいの。FP 7とかいうやつかな)
  • 通常のルートでPHONEIX WANの割と新しいの

2度買ってるのは、ダブルやりたい……じゃなくて単に古いDAOコンのスクラッチの反応がかなり悪かったからです。それでも練習する上で最初のうちは良かったんですが、……スクラッチ曲にまったくついていけないので厳しいなぁ、ということに。サムスクどころかチェケラにすらついていけないんだYO!

当時は電子工作も全くでしたし、そのタイミングでもそのDAOコンとしてはすでに5年以上前のコントローラなんで、最新の基板に付け替えるということもできませんでした。

【動作確認済み】DJDAO FPS PCB 2012 V1.0 自作コンに! 基板+ケーブル+センサー一式 (検 DAOコン Beatmania コントローラー 基盤_1

aucview.aucfan.com

これやね。

ただ、時が経ちまして今はArduinoもRasPi Picoも一旦手元で経験してますし、DDR手コン(ついでにクソポップンコンにダンマクカグラコン)をつ打ったノウハウもあるので、ボタン部分の実装で困るってことはなくなっています。

古いDAOコンを捨てようかどうしようか考えていたとき、ふと、このクラッチ部分の構造を推測して基板部分を自作すれば良いことに最近きづきました。うーん、だいぶ強気だな。

まぁ、多分ロータリーエンコーダーかなんかなのよ

DAOコンの素晴らしい点は筐体開けるの簡単なこと……ということで見てみます。

ボタン部分は何の疑問もありません。これ、DDR手コンのときと全く同じタイプのマイクロスイッチ方式です。ゲーセン筐体もこれやね。

2つに分かれている基板はどうでも良くて、問題はスクラッチ部ですが……

多分「光学式エンコーダー」ですね

www.akm.com

光ではありませんが大変似たものを秋月でも見ます。ロータリーエンコーダーです。

akizukidenshi.com

やべぇなロータリーエンコーダは私使った経験がない

というわけでロータリーエンコーダーから調べることにします。

maruchan-note.com

回転を検出するために位相のずれた2つの信号を駆使する、という感じです。

DAOコンのエンコーダ部分ですが「KS123-62Y1000K」とあります。

調べた限りではまずもって量産品の類ではございません。困るな

ただ、スリットを通過させるデバイスが2個見えます。なるほど方式はわかりませんがこの2つでスリットの通過タイミングのズレを検出する立派な光学式エンコーダとみました。

(追記 2024-03-23)

2つ並んでいるデバイスですが、たぶん「透過型フォトインタラプタ 」というやつですね

akizukidenshi.com

透過型フォトインタラプタ LBT-131

これを2つ並べてスリット幅を工夫することでA・B型のロータリーエンコーダと同じ挙動をさせることができるのだと予測します。

まぁそれはええんですが、調べてみて思ったのが「均等にスリット入った期待した大きさの円盤」の方が多分調達は難しい、ということですね。そういうのを受注生産している町工場っぽい会社を見つけましたが、この用途で「量産品」にはまぁ確かにならないよね……

どれがVCCでどれがGNDなんよ……

ここからが困る。データシートないと4本ある配線の区別がつきません。基板見ても分からんし。

とりあえず使われているコネクタ部は「XH」であることがわかりました。手元でもともと試しているのはPHなので大きさ全然違いますが方式については勉強していたので4ピンのものを調達してブレッドボードの上で調べるのもいけます。

あとは4本のどれがどれかなー……わからん orz

そもそも動作電圧もはっきりわからないんですよねぇ。USB給電だしDC-DCコンバータっぽいのもないから5Vでしょうけど、何かデータシートとかなにもないと私のレベルではつらい……

やってるうちに「えーと、もしかして壊れた?」みたいに焦りました。LED方式なら可視光出て欲しいんですけど出ない。これもしかしてやっちゃったやつか???

 

ということで本来の使い方で給電してくるくる回していたところ……

ええと、スクラッチの操作で何故かMac上のsteamが反応してんな。一応、壊れてないな……

……給電している状態でテスターで電圧測ればええのか!!

……VCCどれかわかった(σ・∀・)σ

(左から2番目とは……)

VCC分かればあとの3本は手探りでええです。適切な抵抗は……運だな

 

Aruduino側の実装は上の記事のやつをコピったものです。ロータリーエンコーダーのプログラムは昔と今のArduinoでかなり違うようで若干注意が要ります(古い記事のライブラリは使えません)。

手元のロータリーエンコーダーで試した時と比べると、信号の変化が穏やかなせいでか、チャタリングとかのハードウェア・ソフトウェア対応を全くせずに、きれいに順方向と逆方向でカウンタが増減するのを確認できました。

そして、写真の構成(センサー + Arduino Nano Every)でシリアルに文字を出すレベルでは遅延は一切感じません。以前遅く感じたのは、やはり、というか古い基板の実装上の問題のようです。2012年のものだから仕方ないね。

これで、理論的には基板作れるところまでは来たと言えます。やったね。

技術的興味は満たせましたが、実際にDAOコン改修するか……というとうーんどうかな。

すでに2台目にもっと上等なのを持っていること、最近あんまりIIDXやっていないこともあって、ここから作り込むの本当にやるかちょっと迷うところです。

(蛇足ですがこの光学式エンコーダーだと当然ながらゲーセンのLigtening Modelみたいにスクラッチの硬さは選べません。あれは特許技術らしいです)

もし、あえてこの古いDAOコンを実践で使えるレベルに改修することを考えると……

何らかの方法でボタンとロータリーエンコーダーを処理するところをやりたくなります。思いつく中ですと、多分Revive USB Microあたりが一番簡単と思われます。

bit-trade-one.co.jp

ちょっと遡って、もともと私が最初のDDRの手コン作ったときって、Pro MicroもAruduinoもRaspberry Pi Pico (+ GP2040) も知らなかったので、Revive USB Micro使ってました。宣伝に「ロータリーエンコーダーにも対応してます」と書いてあって、当時「そんな恐ろしい仕組みの使い方わからないよ」と日和ったのを覚えています。そこでごく単純にボタン入力を設定するところだけやって逃げたんですが、……ああ、ええと、ロータリーエンコーダーってIIDXとかSDVXのためにあるのね。学びがありますね。

※ Revive USB、Picoとかで作り込むのと比べると明らかに高いですし、ボタン(デジタル)の処理であればPico・Pro Microあたりの方が高機能にしやすい感じがあるので、最近は全く選んでません。ただ、ロータリーエンコーダー処理を他のマイコン系でスムーズにやりこめるかは分からんです。私のやる気があれば次の研究課題になります。

Pro Microはプログラミングも一切不要なのでその意味でもやるとなったら設定は楽だと予想されます。

DAOコンをメルカリで買ったのは2022年末頃のようです。当時一切できなかったことが掌握できているのはちょっと嬉しいかもしれんね。

なお、ここまでIIDXのコントローラに熱を上げるのだからさぞIIDX練習していると思われるかたもいらっしゃるかもですが、CHECKING YOU OUT(A) こそクリアしたものの、IIDXは全体的には一向に上手くなってません。

本末転倒感がすごいんだYO!☀

 

 (追記)

上のやつを続けてみたんだけどおそらく一部理解が足りていないのかうまくいかず。途中経過だけメモって別のことやる〜

まず簡単なところでボタンの方。手コンではLEDに配線していないのだけどDAOコンは当然配線しているので、せめて「押したら点灯する」を考えた。押下をトランジスタのベースにつけて5V給電で良いとして抵抗どうするか。結論としてはボタン部分のLEDの手前に20Ωくらいの抵抗がついているので外にあらためてつける必要はない。もちろん付けても良いんだけど光量が減る。光量まで話題にするのか……

DAOコンで感心したのはケーブリング。XHの端子を介して交換をできるので、既存の基板を迂回することも容易に可能。振り返って自分の手コン見ると「うわぁ……」ってなる。これよ。

ケーブルの対応もわからんし絶縁対策ものごっつ雑だし、そういうところを介しての学びを得た。素晴らしいね(何が

(ちなみにこの手コンはLEDの光が見えないようになっているのでそっちの配線はOptionalでそもそも良い)

ターンテーブル部が(A・Bな)ロータリーエンコーダーっぽいのはわかったのだけど肝心のRevive USBがロータリーエンコーダーっぽい取り扱いをしくじっている。これ、(光学式エンコーダーでもなく)普通のロータリーエンコーダーでも判定が粗雑なので、何かおかしげ。

GP2040-CEにロータリーエンコーダーを取り扱う仕組みはなさそうなのでマイコン2つ……かなぁと思ったが、信号の取り扱い方が下手くそでもう少し試行錯誤というか、基本的な理解を深めてからやったほうが良さそう。実はこの部分でプログラミングほっとんどしないから digitalWrite() の機微とか delay() と割り込みの関連とか、そういうのがあまりにも足りてない感じ。select()どこだー(違う

上の方法だとロータリーエンコーダーとしては機能しているげだけどチャタリング的な部分も含めた機敏なスクラッチを実現するのがよくわからんのと、Revive USBの11・12番にボタンとして信号を認識させるのにもあんまり成功してない。多分電子工作の本質的なところ(電圧電流接地など)で何か間違っている予感がする。

こういうときは試行錯誤の対価がすごく減ってしまうので、他の経験込で「あっ」と戻ってこれるタイミングまでは一旦逃げることにした。今回DAOコンに戻ってきたときのように「今ならできるかも」という感じがないときに攻めるのがより適当でしょうね。必須のタスクということでもないし……

 

(あと、作業スペースは広く取りたい……)

 

んで、やってて繰り返し思うこととして、一部の界隈は「雑に作る」言うけど、IIDXみたいな音ゲーでこういう「こうきう」コントローラ(含むアーケード筐体)を取り扱う場合って、ある種の「官能性」も大事なんよ、って話があると思っている。これが工作に対しては(電子と離れた)本系統じゃない拘りを要請するので、普通のルートでの電子工作じゃなくなってっちゃう。削るためのリューターすでに3つ持ってるからな、私。結論、電子工作としても若干、本質的でない部分でハードル高いところにあるなー、と思ったりする。

いや、ゲーマーからするとそっちが本質なんだYO!☀

押したときのライトがしょぼいとしょぼいし、スクラッチの反応が「微妙に」悪いならもうゲームとしては成り立ってない†。ついでにいえば、やはりなんとなく触れるだけでも、筐体側はアクリル板やアルミとかの方が何か「気持ちいい」わけ。

若干脱線して本業だと、私が扱っているところじゃないんだけど産業向け用途のハードウェアとその上のマイコンの話を隣接する人たちがしていて、こちらはコネクタ部の微細な抵抗すら議論の的になっているようだった。当然なんとか研究所行って耐電圧みたいな試験やって報告書書いてる。「雑」とは真逆の路線が自分のスタイルにものすごく強い影響を与えている。

個人的にはそういう方が本系統で正しい「電子回路」という気はするので尊敬もするし、仮に「雑に作る」ところでも(事実、DDRの手コンは「雑」な作りだった)そういう要素は一部でも学びたいよなぁ……なんていう妙な気持ちがある。

ゆえに、上の通りにマイコン2つ並べるのはすでに「何か違う」ところを感じるし、「そこまでやるんだったらATMega4080なりRP2040なりを使った回路を起こそうぜ……」という気持ちに近くなる(互換ボード作ってみたくなるよね)

ただレベル的に、そもそもごく基本的な回路図すらきちんと読めないんだけどな!!!

手がゴムマリだからできないんだよっ。 | Doraemon, Doraemon ...

 

 

 

AVRマイコンに無意味にときめく40代

RPi5にイマイチ惹かれないなぁ、なんていう中で今更感若干あるんですが、関心が若干マイコン寄りです。結局Linuxを介したらやることはいつものやつなので……ってなっちゃうんですよね(eBPFを使いこなすとかそういう話に繋がる話はないもんか)。

ArduinoとかもさることながらATMegaうんちゃらを直接扱う、みたいなのに興味が出たりしてました。ただ流石に(Lチカだって最近なんだから)無理があります。Nano Everyの回路図でサッパリです。そりゃそうだろまず読み方がわからないんだから。

そういえば少し前、仕事で若干ハードウェアに近いところを手伝う羽目になってMicrochip Studioに触れた(といってもファームウェア書くだけなんだけど)んですが、そのときは相当に縁遠い世界だなぁなんて思ってたんです。が、これAVR Studio → Atmel Studio → Microchip Studioって系譜なんすね……ICEで書き込むファームウェア自体を書く機会もいつかあるかもね……

 

(シレン6)25Fが空気っていう雰囲気

なんかちょっと不遜な感じしますけど実際ヤマカガシ2回目は面倒だとは思ったんですが負担だとは思わなかったんですよね。これ、冷静に考えると結構自分でも驚く話だったりはします。

 

例えば初代シレンで最終問題を70Fで死んだりするとショック相当大きかった記憶なんですが、前回別の(シレン5の)ダンジョンで死んだときは「そんなもんか」くらいのドライな気持ちでした。(追記: 階数の差が激しいのでちょうどよい比較対象を。シレン初代の幽玄とか、かなりドキドキした記憶です。死んだらどうしようみたいなね)

 

持ち込みのアイテムがロスするとショックなくはないんですが正直それも以前と比べるとショック大きくないというか。ゲームをプレイするか否かについて「ここで辞めとくかー」という判断の材料にはなるんですが、精神的に何かというのは以前より明らかに減ったなー、と思った限りです。

 

歳かな

 

「単純に歳喰って感覚が鈍感になっている」説が一つ。

 

あるいは「人生の各フェーズで発生している面倒くさい事象のほうがずっと重たいのでゲームのこの程度のイベントでどうこう思わなくなった」説が一つ。いやー、確かに最近数年で直面している事象のめんどくささはこんなレベルじゃないなぁ……

 

歳かな

 

人生云々というしょっぱい話を置いておくと、ゲームについて「そこまで戻せる」自信が普通にある、みたいな説も一つありますかね。

 

実際上記のヤマカガシについてはそのあと散発的に数トライして(前半で凡ミスで死ぬのを繰り返したあとに)スルッとクリアしました(復活の草が数個余って杖も何本かストックというくらいには余裕)。難易度的にそんなもん、というところでしょう。(真髄どうなんだろうワクワク)

 

シレン6は全体的に「スルッと」クリアできるのでこのあたりはストレス低め、という説もあるかなと。ある意味「真髄簡単説」とセットで語るやつなのかもしれません。ラビに飛ばされるとか、察血を丁寧に使わないといけないとか、そういう細かいキツめのストレス源は少ない印象です。死なないかというとそういうことでもなくて、ノロージェの攻撃力高いので呪いじゃなくてそっちで死ぬ。ピンピンコロリ。いや良く調整できてるよ。

 

このエントリで何が言いたいかというと「25Fは空気(大した労力ではない)」という感覚は多分一般的ではなくて、多分私の中の(シレン経験値と、あとは歳を経たうえでの経験とか、あとは脳の感受性の低下による)特殊事情に依るっていうことで、私も「どれが本当にキーファクターかわからないよね」ということでした。

 

こまけー話なんですが、次のゲームでどう反応するかってこういうときすんごく違うんですよ。ちなみに対話している人、多分モンハンすごくやっているんですが、私は数回戦って「これはキツい」で辞めた勢力です。そのくらい違う

 

歳かな

 

わーいジャンク品!

マルツの店先に素性イマイチ不明瞭な抵抗アレイとLEDのジャンク品とかいうのがあったので買ってみた。なんとレベルが低い

……いいじゃん買ってみたかったんだよぅジャンク品

特別むずかしい用途に使うつもりもなかったので適当に抵抗とLEDを並べて点灯させてみる……とかいうときに、もう色々学んだ。なるほどジャンク品

良い言語化できてないんだけど、基本的な安心が担保されていないって面倒だなと。LEDは切れているかどうかもそれぞれ分からんし素性も分からんから何起こるんだかも分からんしと、まずは「何を信用して良いんだか分からない」不安定さというのを感じ取った。

私側のスキル不足が問題に拍車をかけている側面も多分ある。LEDが妙に光らないので「あれ、やっぱり壊れてるのか」と思ったら単純に抵抗アレイの抵抗値が素朴に私が思っていた10倍以上大きかっただけであった(10〜47KΩくらいかなぁと思ったら200KΩとかそういう感じ。1Ωだったらどうしてたんだ)。でもそれって検証の順番がおかしいんよ。

電子工作界隈の常識というのが多くの部分でわかっていないため、当たり前のこととそうでないことが分かっておらず、そこにジャンクの不明瞭さというのが乗っかって、5Vの弱電よわよわ電子工作なのに妙にひよってしまった。

……そして、よく考えるとそれ(ジャンクに見る不明瞭さ)はAmazonで素性不明のブランドから買うパーツでもある意味そうで、素性不明ってこええなと。そういえば冷静に思い返してみるとAmazonで買った2.1mmのACプラグ、電線部分の線がすんごく頼りなかったなとか。

どこで見たかを忘れてしまったけど、中華だって中華で信頼度の高いメーカー品なら検品はしっかりしているんだとのことだ。問題があるとすれば、検品で弾かれている問題の品をパッケージし直してくる人がいて、そしてそれを正規のものと区別せずに使おうとする人がいること。BOM大事だ(多分そういうことだと勝手に納得しようとする)。

ソフトウェアで最近ある「ネットの野良パッケージって怖くて仕方ない」という話……と似ているようで違ってもいる。マルウェアと物理的な火災みたいのって何か等格の比較できない気がする。恐怖を感じる回路がまるで別、みたいな。

とりあえずそういう「空気」が全体的に学びだった、ジャンク品。「アリエクの闇」みたなかっこいいことを言って良いレベルじゃないんよ。

まほあこ雑感

1週間くらい前に数話つまみ食いして、少なくともアニメとしては「ああ、いいや」ってなった。

コミック(2〜3巻だけ見た。こっちは……なんというか十分まともやね)と比較するとちょっと下品なところが強すぎるというか、それが人気の理由にはなってるんだと思うんだけど。

個人的にはこういう(不必要だけど、売れるような要素の)増し方は「異種族レビュアーズ」で十分だと思うところがある。ああ、売れるものを作ることを否定してるんじゃないのよ。私は「ああ、いいや」です。

こういうのって数周展開するとどうしてもその後に真面目になるかダルくなるかしかないので、「普通に成人向けで良くないです?」って思う面が強い。「駄菓子美味しいのは分かるけどおとなになってオフィスのつまみに食べるもんじゃなくない?」「飲み会のつまみが全部ポテトチップスってやっぱり辛くない?」とかそういうことだと思う。不思議だと思うのは20代の飲み会じゃなくて40代50代の飲み会じゃないと上は真にならないことが多いであろうところ、お金落とすのは40〜50だよな、なんかんこう、なんでそんなに喜んでんだろ、みたいな気持ちがあるのだが……

ただ、単なるエロと違ってすごく感心したのが途中で魔法少女が闇落ちしそうなところで主人公がシラフに戻って説教したところ。「あ、駄目な中で誠実なやつだ」みたいなのは一定精神があるなと。キャラの「噛み合わない」ところの組み合わせ技は良いよね。お前がお前からして低空飛行の人生送ってるなかで人に説教すんなすんなw

挑戦している姿勢そのものの方は結構良いなぁと思うので、作品そのものとその制作者サイドの姿勢は悪くないんだけど、その結果として盛り上がるのが変なエロパロってのは何かちげーな、とは思うのだった。どっかでコミックは通して読もうかなぁと思うけど。

コミック的なところでいくと、主人公がしっかり真面目に駄目な方向で成功します、とか、前半のノリからドン引きするようなマジモンの黒い組織が出てきて「そして宇宙へ」みたいな展開とかを想像するんだけど、なんかこう、それはそれで「もういいかな……」とか。10巻費やして出落ちみたいな気持ちになるのはこっちが老齢だからなんだよなぁ、もったいない。美味しんぼの佛跳牆の話が思い出される。