真 もわ爛漫

しゃーら、しゃーらしゃーら

DQ9: デスタムーアの地図 Lv99 攻略

基本知識

本体(「デスタムーア」)と「右手」「左手」に分かれているという、魔王系で唯一複数モンスターのいるボス。元のドラクエ6からそうだったため。

スピードは

  • 本体 > 右手 >> 左手

で、本体はLv95くらいになると魔法使い + 盗賊の証に先行して攻撃してくることも(稀だが)あるくらいの速さ。ピオリムを1回かければ素の賢者がたまに追い越される程度になる。
左手は素のパラディンと同等。

HPは

  • 本体 >> 左手 > 右手

で、左手がザオリクをかけるので少なくとも本体を倒す前に左手は除去しておきたい。
どちらの手を先行させるかは実は意見が分かれる。「ザオリク使うんだったら左手からだよね」とかいうストレートな見解はLv99の山を登る人には無用。

本体にのみ弱点「闇」、耐性「氷」。
パラディンガードのときはともかく、通常は本体しかキレない。またキレるにしてもライフがかなり減った頃なので、他のボスほど心配する必要はない。

とりあえずを参考に攻撃手段を別々に概観してみる

本体
  • 通常攻撃
    • 痛恨なし。ただしLv90程度だとスクルト2重かけで450程度入る化け物
  • メラゾーマバギクロス、灼熱の炎、
    • ゴミ
  • メラガイアー
    • 直撃400程度か。ぬるい部類にはいる
  • バギムーチョ
    • 全体攻撃400越え?
    • 使う時は3ターン連続くらい使う。他ボスでいうイオグランデ的扱い。厄介
    • 跳ね返すと500程度返せるのだが、本体に返ってもなー、という感じ。
    • メラガイアーもまとめてマジックバリアしとくのが並の対応
  • 煉獄火炎、輝く息
    • 定番だが、Lv99の攻撃力が若干高めになっている気がする。
    • 特にどちらかが多いということはない、というかあまり使われない。
      • 「あまり使われない」というのはここでは「使われることがあって非常に厄介」という意味である
    • といきがえしに1動作かけるのもバカらしいのだが、さりとて無視するには強い。うーむ
  • 怪しい瞳
    • 特に中盤に良く見た。Lv80くらいになるとほとんど見ない。
  • おぞましいおたけび
    • Lv99 で300-350程度。スクルト非依存でダメージが入る
  • マダンテ
    • ほぼ全レベルでシーケンス稼働。「マダンテ→MP全回復→凍てつく波動」。
    • 最後の「凍てつく波動」は忘れがちだが非常に重要でしかも厄介。
  • 凍てつく波動
    • 手が片方でもなくなっている状態なら当たりに入る。
    • 他の攻撃が平均して強いので、凍てつかれた方がマシ、というケースが多々。
右手
  • 通常攻撃
    • 左手よりやや強い?
  • 爪で切り裂く
    • 何が楽しいのか分からない
  • たたきつける
    • 少し強いが、本体の通常攻撃と比べると弱い。スクルトで軽減出来る
  • 凍てつく波動
    • 最高に厄介なのがこれ。下で詳しく解説する
  • ベホマラー
    • 何かのバグだと思う。ベホマズンだったら何かが狂ってたかもしれない
左手
  • 通常攻撃
    • 最弱?
  • 爪で切り裂く
    • うーん、何なんだろう。単にコンボ切りたいだけだろうか
  • たたきつける
    • そうっすか
  • ザオリク
    • 問題となる呪文。使用頻度はそんなに高くない

考察

Lv80あたりから攻撃性能がぐばっと上がった感じがあり、今回『ゑりか地図』の壁となった(初敗北はLv85)。

本体のみ範囲攻撃ができ、両手は単体攻撃か「凍てつく波動」or「ザオリク」というしょんぼりした感じなので、スクルトでかっつり固めていれば左手->右手で何の問題もない。

問題はLv99に到達するに当たって直面する全体的な攻撃性能の増大。3つの個体のトータル攻撃力を単純に見ると、ゾーマやらオルゴ・デミーラ程度は軽く越す。スクルト2重かけでも本体の攻撃で400強、両手で200強、HP500あっても片手+本体の攻撃で殺されるという悲劇。

しかし、本体はむしろ範囲攻撃の方が怖い。右手に凍てつく波動させてバギムーチョとかいうコンボが入ると一気に形勢が悪化する。最悪なのが両手が残っている状態でのマダンテで、登場直後はせいぜい300-400しか喰らわないゴミだったのがLv90を越えると唐突に600程度喰らう化け物に変化、しかもまだ両手の殴りが待っているという恐怖が続く。最後には凍てつく波動がもれなく付いてくるというのは、何度もこの攻撃を喰らわないと割と気づかない事実。見づらいが3ターンに渡るシーケンス動作なのである。

ここで当然「早く相手の攻撃能力を下げたい」という欲求に狩られる。んで、実は右手のHPが一番少ないことに気づく。「ちょっと待て、左手にザオリクを使われたらどーする」という話になって、さてじゃぁ今回のザオリクの性能をもう一度検証すると「HPは半分の状態で復活する」ことに気づく。HPがそもそも低い右手の、HPが半分バージョンを復活させるためにわざわざ1動作使っていただけるわけだ。もしザオリクを使わなければ1ターン2回攻撃のボスになり、ザオリクを使う場合には、そのターンは1ターン1回行動のボスと同じ。右手を次のターン即殺せるのであれば、こちらの呪文の効果時間を1ターン無駄にするというデメリットをひっくり返して余りあるだろう、というのが私の意見。

実際に試してみると、Lv99近くでは、HP半分の右手は「神秘の悟り」+「やまびこの悟り」+「ドルマドン」と「やまびこの悟り」+「メラガイアー」とあと何か数百ダメージ与えるもの(パラディンはやぶさ切りがちょうどくらい)で倒せる。もし魔法使い、賢者、賢者の3人のうち二人が上記の攻撃を行え、もう一人が回復に専念する必要がないということであれば、1ターンで余裕で吹っ飛ばせる程度のHPなわけ。

もちろん1ターンキルに失敗するというケースもなきにしもあらずだが、一時的にであれ相手の行動回数が減って全体として相手のHPが増えた、という解釈を取れば特にそれほど「ザオリクうぜー!」とか思うほど問題にはならないのだよ。

むしろ、右手の「凍てつく波動」を野放しにしておいて性能的にどうでもよいがHPは豊富な左手をまず攻撃しにいく、と言う方が個人的には危険に思える。右手の凍てつく波動と本体の全体範囲攻撃の組み合わせは非常に厄介、というか死に至るコンボで、一方ザオリクは解釈の仕方によっては「めいそう」のちょっとした強化版でしかないわけで。

さて、んで、他に色々あるのでここで「どっちの手を殺すか」の話は終わりにして。。。

このボスの最も嫌な点の一つとして「前衛後衛をあんまり尊重しない行動パターン」というのがある。後方でピオリムかけている後衛の魔法使いに3体が一斉に単体攻撃をしかけて魔法使いをぶっ殺すとか当たり前のように置き、こちらが「守りたい」と意図するキャラをどうどこに置こうが殺される時は殺される、という問題があり、しかも3体の攻撃能力の総和は他の中位クラスの魔王/大魔王より高いのだから質が悪い。つーか、品がない。

凍てつく波動も使うときは数ターンに1回使ってはついでにバギムーチョとか。「なにそれ、ハメパターン?」的な。私が敗北した5回のうち多分全部が相手の凍てつく波動の濫用によるもので、それってどういうプレイングしても勝てないんですけどー、みたいな。

#まぁ特に今回は「せかいじゅのは」がないので、賢者のうち一方が死ぬとほとんどジリ貧なのだよねぇ。

ところで、これだけ「こいつ、強いです」的なことを色々並べておきながら、こいつを殺すのに必要なターン数は非常に少ない。20ターンいくことはあまりなく、Lv80越えても大体15ターン程度。凍てつく波動の濫用に逢った状況で勝てたときに25ターンくらい経験したが、ついに30ターン越えの戦いはなかった。ここらへん、ゾーマ(30ターンはあたりまえ)と比べると親切。

『準ゑりか地図』の基準での死亡回数は5回と同じだが、かかった時間はデスタムーアの方が半分以下。要するに最初の3体の状態を抜ければ一瞬、だから。

あ、あと最後に。これまでの魔王と違って、なぜかパラディンのひっさつチャージが通常ボス並に良く出るというのを経験した (他の魔王/大魔王だとひっさつチャージはほんっとーに出ない)。

色々と謎の実装を秘めているデスタムー。Lv99 はさっぱりしているが苦かった。

参考までに私の行動パターン

LV80くらいまで

LV80移行は攻めに回っている行動(「すてみ」とか)をマジックバリアやらスクルトやらに変えてる。

試しに賢者二人を前衛大防御にして魔法使いにピオリムを先にかけさせて戦闘のイニシアティブを取ろうとしたら、なぜか後衛で別に攻撃しているわけでもない魔法使いが狙われに狙われてむしろ逆効果、ということで結局最後まで上のパターンで通した。なんつーか、デスタムーアの思考ルーチン、いやらしいというよりバグってんじゃね?なんかそういう気がする。

凍てつかれまくるとほぼ勝てないので、そういうときは普通の人は諦めて次の戦闘に望みをつなぐのが良いかな。正直、凍てつく波動で強くするのはあまり感心出来ないよ。