私はソフトウェアエンジニアだからハードウェアのことが良く分からなくて
(以下略
本店あたりもお世話になるんですが特に「DDR手コン」の文脈だとラジオデパート店にお世話になることが多いです。
https://www.sengoku.co.jp/shop_04.html
「コストパフォーマンスの高いスイッチを知る」ための旅をしてるんだ。その途中で「軸の中のバネを入れ替える方法」を知ったんだよ
(もうやめれ
スイッチにもいくらか種類があってCHERRY MXのとそれと互換っぽいのを見てます(名前忘れた)。ボタンの跳ね返りを制御する場合、音ゲー風のマイクロスイッチのものと同様にバネを変更することが一応可能だそうです。自作キーボード界隈だとまず見ない議論かなと思いますが格ゲーとか音ゲーはキー数少ないのもあって、選択肢に一応入ることになります。
千石店員さんによると、バネ交換はCHERRY MXの本来の赤軸とかの方がやりやすいとのこと。分解しやすい構造なのかなー。
なお後述する内容とセットで考えるとよりしっくり来るんですが、要するに店員さん的には「一言言っとかないとまずいかもな」と思われた予感がします。
こういうのって、釘差してくれる(あるいは「おせっかいにも釘差してくる」)場合って、その人の意図やこちらの感情はどうであれ「その所作は普通水準ではない」ことを暗に示しているんだと思うんですよね。このエントリをわざわざ独立して書いているのもそういう理屈(個別に分析しとく方が安全そうだって判断)があります。
とはいえ、前回聞いた段階では、店舗に陳列しているバネ(つる巻バネ、圧縮バネ)のラインナップが多すぎるので、一旦バネの選定はせずにスイッチだけ買って帰ってきています。
今回、換装や他の工作後に赤軸等が若干余ったので中身を見てみることにしました。このエントリでは見て考えるだけで終わります。
※ なお以降「バネ」に2種類でてくるので「つる巻バネ(特に押すと跳ね返る圧縮バネ)」「板バネ」を分けて考えてください
分解してみると「やりやすいとはいえこれは結構しんどい」と思うくらいの小さいパーツ類です。そりゃそうだ
具体的には、金属のパーツ2つが内部にバラバラにあって、それぞれ分解前のスイッチでも外部から見える通電用の端子部2箇所と対応してます。この片側が概ね「コ」(もうちょっと正確には「⊃」みたいな感じ)になっており、これ自体板バネです。
色のついたプラスチック部位(「赤軸」で言えば赤い部分)はスイッチが組み立てられた状態では板ばね部分を押し返しており、金属パーツ2つは接触しない状態になります。これが押下前。
つる巻バネの物理抵抗を押し返して色のついたプラスチック部位を押すと、板ばね部分が押し戻って導通、通電して押下状態が外部に伝わります
公式の図がわかりやすいな
レベル感(JIS規格とかそういうの)はぜーんぜんわかりませんが、明らかに精密部品感あります。
板ばね部分(手描き図で言う①)だけ引っ張り出して見てみます
こちらが正常と思しき板ばね部分
つる巻バネなどは特に飛び跳ねやすいですし、板ばね部分は、分解時にはちょっとした外部からのショックで外れたりする上、当然曲がっちまいます。一回目はしくじりました。
上記のは板バネが見事に「潰れた」状態です。これだとまともにはスイッチの役割を果たしません
組立て前は、色ついたプラスチック部位が干渉しないので通電状態、組み立てた押下前の状態が未通状態、押下すると通電状態となります。
なお、赤軸には一般に「クリック感」はないとされます。クリック感がある青軸などの中身はもう少し複雑になるようです
キーストロークや接点範囲が1mm以下の単位で記載があるものですんで、当然分解時にごにょごにょする影響も出るのは容易に予想できます。最悪反応しなくなるわけですね。
なお、私の手元に余った軸の中には赤軸の他にスピードシルバー軸なるものもあります。高速入力を期待されているもののようですね
今回のわたしの目標は「DDR手コン」に全振りなのですが、上の情報を基に考えてみると、実際スピードシルバー軸(もともと格ゲー用ボタンに内蔵されていたもの)は方向性合っているようです。ただ最初は合わなかった
格ゲーと今回の用途での違いとしては
- 指1から2本で腕1本と対応する(いわゆる指の「ピンチ力」以上の力が前提)
- 上と関連するが実はストローク自体はさほど大事ではない
- 押した感触との対応関係が欲しいかもしれない
- 感触と判定に対応関係が全くない状態だと不安かも、くらい
- 両手での同じボタンの連打が入る
- これはもうホントわかりやすくて、これをピッタリ押せれば合格です
こんなところでしょうか
特に連打部分が格ゲーと期待値的に大きく異なるかもな、なんて感じがしています。事実間に合いそうな跳ね返り方には現状なってないんですよね。私が下手という考え方もありますが、IIDX等でも上級めになるとバネは少し固めに寄せるような話を聞いています(ただし当然指が疲れるようになる。IIDXなら指のピンチ力などに頼るわけです)