真 もわ爛漫

しゃーら、しゃーらしゃーら

今北産業論者がアホなことを主張するナイスな理由

危機が発生するまでは原子力はリスク込みでも現実的に見えたのであった。まぁもちろん、すっごい低い確率でひどい目に遭うことも、分かっていた。

クリーンエネルギーとか今言い出す論者は、クリーンエネルギーの不安定性とかそういうのを分かっていっているようには、やっぱり思えない。

ソーラーパネルは、温暖化の原因になる。だって暗いもの。土地代を上げる。だって効率悪いもの。立てたその下の土壌の生態系を壊して、洪水を増やす。だって草木生えないもの。

風力発電所は、無計画停電を起こす。だって風のコントロールなんて出来ないもの。強風で大量に倒れて、しかも山間だから復旧が遅れる。だって風力だもの。

潮力。潮の流れが変化しますけど何か。

え、そんなことは全部計測できるって?制御できるって?

原子力論者と同じだ。自分たちが計測し得ないリスクを「知らないからない」とか言い出すような感じ。似ている。

実は計測できてもダメなのだ。ええダメですとも。

自然のエネルギーを使いましょうってのは、自然に発生するエネルギーの発散の一部を利用するということだ。利用して、全く害がないということが分かっていなければならない。あるいは、害が十分許容範囲内であることを理解していなければならない。特にその地域の特異な条件に当てはめて、20年以上にわたって問題ないと言い切れないとならない。発散したエネルギーを集約して、原子力の発電量と同じ水準を供給するその過程、一つ一つが生態系への同様の攻撃的エネルギーになりかねない。

いいかいバタフライ効果だ。複雑系だ。同じ部品、同じ設備、同じ安全基準を使っていても、たった一つの条件でイエスがノーになる。それが複雑系だ。そうだ地震だ。たった一つの地震と、津波だ。それまでは、冷却するためのコスト増などには喜んで金を払ったりしなかった人々。それを説明が足りなかったとか言い出す人々。説明の前に調べたのだろうか。

申し訳ない!私は調べなかった!

他の国の、例えば砂漠でそもそも計測しようがない環境でソーラーパネルを張るのと、日陰が大量に出て土壌に何らかの影響を与え、パネル上に雨が溜まって水の流れが変化して、潮の流れから魚の漁猟高が変化しかねない環境でソーラーパネルと風車をぶち込むのと、何が同じなんだろう。技術は同じなのか。さびたりしないのか。地震はどうだ。中国からの黄砂兵器に耐えられるかい。そんなものない

もっとも、原子力がとってもとっても桁違いに危険だというのが過去に分かっていたから、上の話はとても私に不利な形で反論できるはずだ。

そう、今度はうまくやれるよね。

でもだなぁ、現実問題として、今以外にお前ら、クリーンとかそういう話、真面目に考えてこなかったべ?

実はそもそも日本ってのはクリーンエネルギーにおいては結構進んでる国で、だから例えばクリーンエネルギー産業のトップ10とか見ると、結構日本の企業が並んでる。

実は、むしろ率先してクリーンエネルギーについてのマーケティングとかそういうの、してきた国だ。

平時は収益率がどうのとか叫んでいた諸君。

収益性が低いから日本企業は馬鹿だとか言って軒並み同じことを言っていた諸君。

いいかい、私はiPad3を心待ちにしている!

クリーンエネルギーについて語っている人はずっと前から大勢いて、なんでそれがうまく浸透しなかったのか、であるとか、そういうことについての背後のロジックをしらず、今の時勢で見えてくる表面的なpros/consだけで論じる人々には、総じて用がない。

なぜなら彼らはiPhone4を持っていて、私は持っていないから!ちくしょう!

政治的な駆け引きの勝敗もある。たまに、実際に問題が起きることによる勝敗がある。今は政治的にはやりやすい。で、そういえば原子力も政治的な勢いで、デプロイされたんじゃないのかしらね。あと、リスク管理の視点からの「制御できる」感があるとかね。

しかしまるで自分がとても正しくて、それがとても筋が良いと信じてるのであれば、やめたほうがいい。そんな簡単じゃない。

危機が発生したときに声を大にして言う。まぁいいことだ。でも日本人は、それを正当化し過ぎる。

危機が発生する前に先じて止めようとする声には耳を貸さず、危機が出てからの「英断」について美化しすぎる。

そういう人達が今飛びつくから、今のクリーン論調は、うざい。価値が薄い。髪も薄い。

まぁちょうどいいから、この本でもどうぞ

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危機前の時点で「クリーンエネルギーとか言ってる奴、大体アホ」という章がある次の本もどうぞ

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私はグリーンなんとかについてはそんなに知らない。でも知らないなりに、今の論調の浅さではまたやらかすだろうなぁ、と思う。

議論が紛糾するのは良いことだ。

しかし、紛糾した議論そのものがまるで成果であるかのように語るのは、だめだ。それがいつもの大衆の議論だった。人気ブログのPV源だった。

成果はPVだった。そうだ、これがマーケティング。人々は、まさに人々の怒りや焦りを、本当の電力の議論にではなく、PVにぶちこんできたのだ。

うらやましいぞおまえら!

原子力はいい加減な流行と、それに乗った良心的なる市民の筋違いな善意の集積だ。それが、すべての賛成意見、すべての反対意見、すべての棄権票の完璧なる集積だ。

どの票を入れていようが、成果が上がらなければ敗者である。

反対した人々、賛成した人々、ただ眺めていて今更騒ぎ出したすべての人々の責任だ。言い逃れは出来ない。這いつくばって懺悔しろ。話はそこからだ。

m(_ _)m

この記事の本筋は簡単だ。「ちょうど良いからグリーン関連で知ってる3冊並べておきますね」だ。私は本当にそれしか知らない。

だからもしこの記事を読んで少しでも納得する部分があったのなら、3冊ほどの差で負けてるだけだ。余裕で勝てるぞ諸君!