真 もわ爛漫

しゃーら、しゃーらしゃーら

麻雀界隈

「麻雀」については、だいぶまえ(あれ、もう2年くらい前?)に自分の中で区切りついたので、プレイしたり勉強したりという機会から遠くなってる。んだけど、一方で麻雀をダシにした芸能界系の世界であるところの「麻雀界隈」については今でも散発的には話題を目にしていて、そっちはいい感じに経年劣化というか、こなれたダサいエンタメになっている感があって若干白けている、という話を今から書く。

特に去年の神域リーグあたりから、個人的に違和感というか「あー、この界隈は毒されとるな」と思いはじめており、今年も同じ印象を持った。具体的には「界隈」の素人起用の仕方。V系の事務所から金でも流れてるのか、あるいは話題作りなのか、強い弱いではなくて話題性に振ったイベントの水増しばかりでうんざりする。まずは一定の枠を大手が抑えているという印象が拭えない。

「麻雀」について言うなら、まずは数千という単位で半荘プレイして平均で強さが判断されるゲームで、イベントの勝敗でわかるのはその一部。プロの名判断は名判断とわかるときもあるけど、結局は「たまには役満に振り込む」イベント性が込み。

そこを利用してか「麻雀界隈」では初心者やイレギュラーを引き込むことを通じて一定の話題を確保する。究極的には「たまには素人も勝つ」ので、なんとなく褒めて引き込めていけば、なんとなく絵面になる。

また、センスがイマイチな人でもある意味愛嬌があればなんやかんやでその場に留まらせる理由はある。

いやもう、いくらプレイしても全然上手くならないけど界隈の顔みたいなのも成立するんだから、偉大っちゃぁ偉大なのよ、「麻雀」自体は。

厳しい系統の市場ってのはまずそういう舞台にあがる前に厳しいハードルを課すのよ。まぁつまりどっちかといえばMリーグはそっちの演出にはなっている。V周りはその意味ではままごとのイベント化になっちゃっていて、その中にプロに伍する人が混じっているために逆差別がキツめ。

一時期48系の人が愛嬌ベースでゴロゴロそこらへんに跋扈したのを連想することもあって少し……どころではなくて白けるところはあるなーと感じる。

多分、その界隈としてはお金儲けチャーンスの空前のブームみたいなところだし、そもそも私は「界隈」にそこまで大きな関心もないので(利害もないので)、大声で「これが問題だと思いまーす」とは言わない。

この件、私は「解決するべき問題」というよりは「白けるネタ」として見ているだけで、別に白けるネタがたくさん世の中にはあるので、いちいち全部真正面から捉えて打ち返さなくても人生は廻るでしょうとは思う。ただ、白けの蓄積って周辺の人々の人生を空疎にするかな、なんて思う部分はやっぱりあるので、そういう現象を眺める事自体をサブカル的な消費をするのは、なんていうかな、悪くないのだ。

根底には、場を提供しているメディアが儲かる構図があって、そのうちのいくらかが実は外資であって、結果的には外にお金が流れていって、エンターテイメントを通じて楽しく貧しくなるサイクルに見えないこともない。そういう「寂しさ」みたいのもある。

ブームで相対的に注目を浴びやすくなってチヤホヤされることでニコニコする人がいる一方で、真正面から否定のしようのないエネルギーをそこに投入している人が歪んだ動機によって思った通りに舞台に上がれないというある種の劇場が成立している。これ自体を皮肉めいたエンタメと捉えてしまうところが自分の中には実はある。

そして、全体を均して、平均的に言えば、トータルではお金自体はマイナス。ジリ貧を自分たちで持ち込んでしまうのがエンタメの宿命なのかもしれないねぇ。

こんなこと言っちゃうとディズニーランドからしてそうなので、そこまで偏屈な解釈を持ち込む必要など「あんまり」どころか「一切」ないのかもしれないけど、とかく「麻雀」自体の性質が曖昧模糊としている中で興味深い現象だなぁと。ジーパン売りが勝つのだ。

仕事の対象には断じてしたくねぇななんて。なにせ上手くても見栄えのために晴れ舞台から切られるようなエンタメの事情がありそうだし。強くても局所で冷や飯を食わされて裏で別のバーター発生してそうな悪い妄想(陰謀論!)から心が自由になれないんだよね。

相対的に切られないムーブに成功しているもこもこしている人は配信見ているとそのあたり気づいている気がしていて、正直何か言いたいんだと思うんだけど、優遇されちゃっている立場を捨てたいとも断じて思っていないはずで、芸能人としてはそれを吐露もできなそうなので、私にはそこが最高のエンタメに見えているし、そういう動きに白けつつもつきあうかー、ってなってる感じの人もいる気がしていて、それもエンタメになっている。まぁつまり、相対的にはかなり偏屈な意味では良いエンタメになる。一般的な芸能界と比べると個人がまだ個人として生身が見える部分があるのでよし。ただ、徐々に消えるやつやね。事務所とか個人勢でもこなれてくれば、演出してこれちゃうところだ。界隈が大衆化・陳腐化する前の花火をまた見ている。楽しいもぐもぐ